目次 1,しけたいとは
2,人権がわかると
3,憲法とは何か、という伊藤真先生の考え方
4,口コミ
1,しけたいとは
僕は、司法試験受験生時代、しけたいで憲法を勉強していました。
他のいろんな基本書も読みましたが、しけたい憲法ほど、わかりやすく憲法のことを説明してる本はありません。
初学者から、各種資格試験、司法試験まで、最適の憲法の学習本といえるでしょう。
フローチャート・図表の多用と2色刷ですべての重要論点を分かりやすく解説し、論証カードで答案の書き方まで学べる実戦型テキストです。
人権と統治を1冊に収め、分かりやすさ使いやすさで、多くの読者に支持を受けています。
特徴しては、
1、新司法試験の短答式試験に対応できるよう基本的な情報(条文、定義、趣旨、沿革、判例)を網羅。
2,新しく制定された法律や法改正をふまえた最新の内容。
3,本文の記述だけではわかりにくい部分は、囲み枠の中で補充説明。
4,重要判例を網羅し、【争点】【結論】を付加。判例学習に最適。
5,重要論点については、Qの中で詳細に解説。
6,基礎的知識の定着をはかるため、「○×問題で実力チェック」コーナーがあります。
憲法を学ぶものは是非読んでおきたい1冊です。
2,人権がわかると
あと、人権がわかると、世の中わかるようになりますよ。
国連が日本にしてる、勧告。
女系天皇、選択的夫婦別姓、同性婚訴訟、精神障害者の強制入院制度廃止などは、全て人権の問題です。
平等権(14条)ですね。
国連は人権を考えているんですよ。
国の象徴である天皇が男性しかなれないようじゃ、男女平等に反するからね。
皇室典範を改正して女系天皇をさっさと認めるべきだと思います。
選択的夫婦別姓もいっしょです。
婚姻の際、女性だけ性別を変えないといけない。
これは、男女平等に反する。
さっさと、日本は導入すべきだと思います。
あとは、同性婚訴訟。
同棲が結婚できないのは、人権侵害なんです。
さらに、精神障害者の強制入院制度。
精神保健福祉法で定められています。
医療保護入院と措置入院があります。
はっきり言ってこんなものは、ただの人権侵害です。
本人の同意もなく入院させるなんて。
入院という名の身体拘束ですが。
2023年に、日弁連がやっと改革を主張し出しましたが内容が不十分です。
こんな案ではなく、完全に無くすべきです。
あと今、玉木が年収の壁あげるのに生存権(25条)使ったりしてるでしょ?
確かに、生存権は使えますね。
3,憲法とは何かという、伊藤真先生の考え方
以下は、憲法とは何かという、伊藤真先生の考え方を紹介したいと思います。
1,憲法と法律の違い
そもそも、憲法と法律ではどのような違いがあるのだろうか。
憲法は、国家権力を制限する法である。
これに対して、法律は、国家が国民の権利や自由を制限する法である。
すなわち、憲法と法律では、向けられた対象が異なるのである。
2、憲法99条の意味
憲法99条は、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と規定している。
これは、憲法尊重擁護義務を示した条文である。
ここで重要なのは、99条の主語が天皇その他の「公務員」とされており、「国民」とはされていないことである。
すなわち、日本の憲法は、国民に対して憲法を守れとはいっていないことである。
このことは、憲法が国民よりも公務員、すなわち国家権力に向けられていること意味すると解される。
3,立憲主義
立憲主義とは、権力の行使を憲法に基づかせようという考え方をいう。
そして、権力を制限することにより自由を保障しようという考えを基本理念とする憲法を、立憲的意味の憲法という。
憲法は、要するに、国家権力を制限し、国民の自由を守るものということができる。
4,正義の女神が象徴しているもの
法学の入門書によく紹介されるものとして、「正義の女神像」というものがある。
それは、様々な姿で描かれているが、通常、正義の女神は、①目隠しをして、②右手に天秤、③左手に剣を持って立っている(右手に剣、左手に天秤を持って立っているものもある)。
これは、法や裁判の目指すべき理想を示したものと言われている。
それでは、正義の女神は、なぜ目隠しをしているのであろうか。
それは、一般に、公正無私な裁きのしるしであるとか、貧富や姿形などの予断や私的関係から判断が曇ることを回避するものといわれている。
つまり、正義を判断するためには、外見に惑わされずに、物事の本質を見なければならないと言う趣旨だと思われる。
ただし、よく見るために、目を見開いている女神もいるので、この目隠しはそれほど重要ではない。
問題は、天秤と剣である。
一般に、天秤は、公平をあらわしたものであり、剣は、社会を悪徳から守るもの、判決の実力による貫徹をあらわしたものと言われている。
4,口コミ
司法試験予備試験の憲法の学習のために、1年ほど前に買い、読みました。
憲法について、必要かつ十分な知識が、分かり易く、しかも丁寧に書かれていて非常に読みやすかったです。
ですが特筆に値する!と強く思ったのは、筆者の憲法に対する思いが、熱い。ってこと。
試験対策として、広範な知識を短期間で学べる、という点がこの本の素晴らしい点であることは
もちろんなのですが、それよりも、それを伝えたい!という著者の気持ちと、
その気持ちの熱さ故に、終戦直後の日本人が、なぜ今のような憲法を国家や国民の理想として掲げるに至ったのか?といった、憲法制定にまつわる背景(いわば、日本国憲法とは何なのか?)などと言ったことが、痛いように伝わってくるのが素晴らしいい!と思いました。
そのせいもあってか、憲法の判例などが頭に残りやすく、かつ忘れにくいように思います。
「試験対策」というタイトルの受験や学習の参考書という体裁ですが、日本国民であるならば一度は読んでおいて欲しいなぁと、私をして思わしめた、良い本です。
お勧めします。
精神障害者の強制入院制度について詳しく知りたいと思った方は、この記事へ。
同性婚訴訟について、詳しく知りたいと思った方は、この記事へ。
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