目次 1,あらすじ
2,登場人物
3,おすすめポイント
4,週刊少年ジャンプ
1,あらすじ
時は1333年、鎌倉幕府の後継者である少年・北条時行は、武士としての取り柄を持っていなくて、武芸の稽古からも逃げ続ける日々を送っていた。
しかし、後醍醐天皇と内通した御家人・足利尊氏の突然の謀反により、鎌倉幕府は滅亡する。
故郷も家族も全て失い、一人生き残った時行は信濃国の神官・諏訪頼重に保護される。
頼重は未来が見えると言い、時行が「2年後に天を揺るがす英雄となる」と予言する。
時行は誰よりも逃げ隠れ、生き延びる才能に秀でていた。
潔く死ぬことが名誉とされた時代において、自らに降りかかる過酷な運命を「逃げ」で切り開いていく英雄譚の始まりである。
頼重の根拠地である信濃国諏訪へ落ち延びた時行は、頼重の指導の下、同年代の郎党「逃若党」と共に仇敵・尊氏を打倒し天下を取り戻すべく力を蓄えていく。
諏訪大社の稚児・“長寿丸”として素性を偽る時行だが、彼の前に北条残党を捜索する信濃守護・小笠原貞宗が立ちはだかる。
当代随一の腕前である貞宗の弓術に惹かれた時行は、正体を隠しつつ技術を盗むことを試みる。
犬追物の場で時行と貞宗の弓矢対決が実現し、時行は窮地に陥るも、逃げながらの後方射撃を編み出したことで逆転勝利を収める。
貞宗との探り合いを経る中で風間玄蕃が仲間になる。
1334年、初冬、諏訪領北の国境にある集落へ偵察に出向いた時行達は、二刀使いの軍師・吹雪に出会う。
逃若党は村を侵略する悪党集団「征蟻党」と交戦、吹雪から伝授された秘技で敵の首領・瘴奸を打ち破り村の防衛に成功する。
同じ頃、時行は頼重が一時的に失った神力を取り戻す過程で、頼重の娘である逃若党の執事・雫の持つ神秘的な力を体験する。
一方、鎌倉では尊氏の弟・足利直義率いる関東庇番が街の復興を進め、新たな統治者として君臨していた。
1335年3月、帝の綸旨を受けた国司・守護連合軍と親北条派の抵抗勢力が北信濃で激突する動乱が発生。
天下を取り戻す前哨戦として始まったこの戦に、時行は複数の戦場を駆け回る伝令役として参加。
諏訪神党三大将をはじめとする味方勢力と交流を深める。
同年6月、諏訪に時行の叔父・北条泰家が現れる。
泰家は大乱の実行に向けて頼重と協議を進めるが、足利方の忍集団「天狗衆」が諏訪を監視していた。
天狗衆の追及を躱すため、時行は泰家と共に密かに京の都へ向かう。
時行たちは京で、佐々木道誉の娘・魅摩と友人になり、楠木正成から逃げの極意や策略を学び得る。
そして尊氏を暗殺しようとするが失敗し、同じく泰家が主導した後醍醐天皇の暗殺計画も失敗に終わる。
からくも信濃へ帰還するも、期せずして京を混乱させることには成功した。
好機とみた頼重・時行は1335年7月、ついに挙兵した。
諏訪軍は瘴奸、清原や関東庇番を破り、直義を追い出して鎌倉を奪還することに成功するも、援軍としてやって来た尊氏によって壊滅させられてしまう。
乱は頼重の死で終結し、時行も死んだことになり行方をくらます。この争いは、首謀者・時行の名を冠して中先代の乱と呼ばれるようになる。
1336年は激動の年であった。
後醍醐天皇から朝敵とされた尊氏は別の帝を担ぎ上げ、2人の帝が並立するという異例の状況が発生する。身を隠していた時行は、尊氏を討つために後醍醐天皇の南朝につき、北畠顕家の軍に加わる。
顕家の死により、後醍醐天皇から綸旨をうけ、遊軍となる。
2,登場人物
・北条時行
本作の主人公。
1333年時点で8歳。
北条家の御曹司。
鎌倉幕府の執権を務めた北条高時の次男・正室子として生まれた。
ゆくゆくは彼が家督を継ぐと目されていた。
弓が得意であり、小笠原貞宗からテクニックを盗んだ。
「二牙百刃」「鬼心仏刀」といった必殺技がある。
特に、追手や追撃から逃げたり隠れたりする事に関しては非凡な才能を持つ。
しかもただ恐れて逃げるだけでなく、逃げる事そのものに興奮や奮起を感じる変わった性格。
しかしどれだけ逃げに徹していても、心に決めた信念からは決して目をそらさない。
逃げ上手なことを除けば、素直で心優しく仲間想いな、どこにでもいる平凡な少年。
・雫(しずく)
諏訪頼重の娘。
巫女のような装束を着用する。
秘術や事務に優れた才能がある。
少々毒舌家で、見るからに胡散臭い父のフォローを全然しないためその都度父の頼重に文句を言われている。
時行の執事にして、家政を取り仕切っている。
また、頼重から、未来予知の能力を授かる。
年齢に見合わず聡明だが、どこか浮き世離れした雰囲気の持ち主。
時行のことが好き。
時行のことを兄様と呼ぶ。
正体は諏訪大社が祀っていたミシャグジ様の化身。
そのため、神力が使える。
・弧次郎(こじろう)
時行の郎党候補として頼重が抜擢した少年で、時行と同年齢だが、この世代としては随一の太刀の使い手と称される。
時行のことを「若」と呼ぶ。
ノリが軽く負けん気が強い性格で、時行とは友人のような関係を築く。
攻撃が苦手な時行に代わって敵を攻め立てるのが主な役回りで、逃げることに楽しみを見出す時行と同様に、強敵との殺し合いに興奮を覚える。
戦場を駆け回って味方の世話を焼く献身的な戦いぶりから、逃若党の副将として厚い信頼を寄せられている。
正宗から体格を補う為に手首と柄が繋がった太刀「鐵柳」を受領し、使いこなす。
その出自は、祢津家当主・頼直の妹が北条に近い御内人に乱暴されて産まれた子供。
妊娠させた男は認知せず、母親は弧次郎を産んだ際に命を落としたため、一族内では腫れ物扱いされ、頼直の嫡男・祢津小次郎と同じ名を与えられ、影武者として働く。
それでも自分に居場所を与えてくれた頼直や、友として扱ってくれる時行に深く感謝し、彼らの期待に応えようと鍛錬に励んでいる。
・亜也子(あやこ)
時行の郎党候補として頼重が抜擢した少女で、望月重信の側室の子。
時行とは同年齢だが大人と見紛う程に背が高く、人並外れた怪力の持ち主で、力任せで豪快な戦いを得意とする。
また、踊りや楽器などの芸才にも恵まれており、その才を目にした時行からは「平和な世なら皆の憧れになれる才女」と評されている。
天真爛漫で明るい性格。
時行を側で護ることを誇りとしている。
また時行に思いを寄せており、彼の子をたくさん産むことを目標としている。
・風間玄蕃(かざま げんば)
信濃の桔梗ヶ原に悪名を轟かす盗人。
敵を欺く変装や工作に長けており、その能力を買った頼重から時行に一党加入を勧められた。
特殊な粘土で作った狐面を常に被っており、仮面を練ることで人相を別人に変化させる技術を持つ。
素顔は男前。
守銭奴で、女性に目がない俗物。
玄蕃は父から技と名前、そして「金以外信じるな」という信条を継いだ。
そうした境遇から当初は時行のことも信じようとせず精神的な揺さぶりをかけるが、時行の一途さや自分を庇って時行に怪我をさせてしまったことへの負い目から出世払いで国を一つ貰うことを条件に、逃若党と契約する。
火薬などを扱える。
・吹雪(ふぶき)
長髪で片目を隠した青年。
武芸に秀でた二刀使いであると同時に優秀な軍略家であり、人の才能を見抜き教えることに長ける。
冷静な策士だが、情に厚く幼子の頼みは断れない。
また非常に健啖家で、空腹になると力が抜けて戦場でも戦えなくなる。
かねてより自身の才能を活かすことのできる主君を探して各地を放浪しており、瘴奸一派に襲撃された諏訪領北国境の集落で孤児達を指揮して村を守っていたところ、偵察に来た逃若党と出会う。
共闘の後に長寿丸の正体を打ち明けられ、時行に夢見て逃若党に加入する。
その素性は高一族の庶流にあたる彦部氏の子。足利学校で文武を身につけ、遠目に見た程度だが尊氏の顔も知っている。
当時は出世に執着する父親から虐待に近い鍛錬を強いられていたが、過酷な生活に耐えられず父を殺して家を出た過去を持つ。
京で時行に尊氏暗殺を献策し、決行するも失敗に終わる。
この際に尊氏の神力を浴び動揺を見せた。
中先代の乱・相模川の戦いで尊氏に敗北するとそのまま投降、師直の猶子となって高師冬と名を改める。
必殺技は「凶(さかさきょう※実際の字は“凶”が逆さ)」
・夏(なつ)
元,足利側のくノ一で、通称は夏の四(なつのよん)。
木製の義手や仮面、獣の腱を用いた「天狗躯体」を操り、大人の忍のごとく振る舞っていた。
自身の技術に絶対の自信を持つ一方で、生真面目で応用が利かないのが欠点。
天狗衆のリーダーとして信濃に潜入し諏訪家を監視するが、中先代の乱の勃発を許してしまう。
さらに玄蕃と時継に出し抜かれて囚われの身となるものの、後に逃走。
失態を挽回するために中先代の乱後も時行を追跡し命を狙うが、玄蕃に発見され、彼の監視下に置かれる。
玄蕃と恋仲になりそう。
・秕(シイナ)
元は鎌倉郊外の農家の下女。
幕府滅亡の際、武を買われて北条の元で戦に臨んだものの、手指を切り落とされ刀を握れない身体になる。
その後は空虚な日々を過ごしていたが、中先代の乱で鎌倉に戻ってきた時行と出会い、正宗を紹介される。
脚のみで戦える武装を仕立ててもらい、再び戦えるようになったことで時行の郎党になる約束を交わす。
1337年、杉本寺の戦いで苦戦する時行の元へ馳せ参じ、窮地を覆す。
・魅摩(みま)
佐々木道誉の娘。
父譲りの婆娑羅で、露出の多い着物とツインテールの髪が特徴の少女。
京の賭場を仕切っており、神力をその身に宿すため賭け事では無敗の実力を誇る。
身内には情が深い反面、残忍で苛烈な性格で、誇り高く純朴な存在を汚すのが趣味。
正体を隠して京を訪れた時行達と賭場で揉めるも、その中で時行を気に入り、父への仕官まで提案している。
だが中先代の乱で時行が敵であると知ると、涙を流して怒りを露わにする。
後に時行の正室候補となる。
・諏訪頼重(すわ よりしげ)
北条家に仕える、信濃国諏訪の領主にして諏訪大社の神官。
頼重は京の天皇や出雲大社の出雲家と並ぶ現人神として敬われており、その信仰心を背景にした武士団である諏訪神党を従える。
見た目は孫がいるとは思えないほど若く、線の細い優男だが、感情が昂ると後頭部から後光を放ちながら胡散臭い笑みを浮かべ、頻繁に奇行に走る。
そのため、初対面の時行からは「インチキ霊媒師」呼ばわりされ、諏訪の領民からも「バカ明神」と呼ばれるなど半ば呆れられている。
未来が見える。
祈祷のため鎌倉を訪れた際に時行と出会い、「時行は2年後の10歳の時に天を揺るがす英雄となる」と予言した。
鎌倉幕府滅亡に際しては高時から依頼され、時行を諏訪に匿う。
時行の天下奪還のため、彼に武力や知力をはじめとする勝つためのすべてを教え込み、武士としての成長を促す。
時行からは第二の父のように思われるようなり、天下を取り戻したら時行の元服で髪を切るという約束を結んだ。
中先代の乱にて、神力で尊氏に上回られ完敗。
致命傷を負い、とどめを刺される前に時行に救出され、別れの言葉を交わして逝く。
自らの死と併せて、時行も死んだように偽装を行った。
・北条泰家(ほうじょう やすいえ)
高時の弟で時行の叔父。
かつては鎌倉幕府の重鎮であった。
鎌倉陥落の際は頼重に時行を託して落ち延びさせた後、自身も新田の兵に紛れて鎌倉を脱出した。
その後は東北各地で北条残党を扇動して反乱を繰り返すも敗走し、諏訪へ流れ時行と再会する。
隠している本音がなぜか額に文字となって浮かび上がってしまう体質の持ち主。
隠し事が苦手で権力や命に執着する俗な人物だが、武士らしく飾らない正直な人柄のため時行からは信頼されている。
直接的な戦闘ではあまり目立った活躍を見せていないが、調略では力を発揮し、中先代の乱では時行と共に鎌倉奪還を果たす。
中先代の乱後も不屈の闘志で転戦していたが、鎌倉で斯波家長に捕えられた。
杉本寺の戦いにおいて時行・顕家に救出されるも、病を患っていたため、時行の計らいによって伊豆で母の覚海尼と共に静かな余生を送ることとなる。
・北畠顕家(きたばたけ あきいえ)
後醍醐天皇から奥州の統治を任された鎮守府大将軍。
派手な化粧を施した、中性的で見目麗しい青年。
「規格外貴族」とも称される戦上手であり、特に弓の腕前は当代随一。
1336年には弱冠19歳ながら神速の行軍で足利軍を蹴散らし、尊氏を一度九州に撤退させている。
武士を野蛮と見下すなど差別意識が強く、サディスティックな言葉責めを好む苛烈な性格。
その根底にあるのは「生物には差も別もあるのだから、あるがままで結構」という信条であり、他者への敬意を言葉ではなく行動で示すことで、配下の奥州武士とも悪友のような関係を築いている。
1337年12月、伊豆の時行の下に後醍醐からの返書を携えて現れる。時行の胆力と覚悟を確かめた上で彼を認め、自軍へと迎え入れる。
・後醍醐天皇(ごだいごてんのう)
足利高氏(尊氏)の協力を得て討幕を果たした天皇。
普段は御簾で顔を隠し、眼光を御簾越しに光らせている。
鎌倉幕府に代わって天皇と公家が再び天下を治めることを願っており、尊氏の功を称賛する。
比類なき覇気とカリスマを備えた人物だが、能力が高すぎる故に凡人や弱者に対して配慮が及ばない欠点を持つ。
鳴り物入りで開始した建武の新政は身内贔屓や現実に即さない政策から多くの武士達の不満を集め、一年と保たずに綻び始める。
中先代の乱が起こると、野心を持つ尊氏に釘を刺した上で時行征伐を命じる。
だが尊氏に離反され、北朝の立ち上げによって王の座を追い落とされるが、吉野に逃亡し南朝を立ち上げる。
そのカリスマは足利尊氏と楠木正成を魅了し、特に尊氏の方は敵対しながらも帝への敬意を失っていない。
・足利尊氏(あしかが たかうじ)
北条時行の最大の敵。
南北朝時代の「絶対的主人公」とまで呼ばれる傑物。
元は鎌倉幕府の有力御家人・足利高氏。
文武に優れ人々の尊敬を集めており、英雄視されている。
武人らしからぬ涼やかで端正な顔立ちをしており、謙虚な態度とにこやかな笑顔でどんな人間の心も掴んでしまう圧倒的なカリスマ性を持つ。
理屈を超えた天性の勘に基づいて行動する。第1話冒頭にて、後醍醐天皇ら討幕派を鎮圧するために京に向かったが、実は後醍醐天皇と内通しており、裏切ってまたたく間に鎌倉幕府を滅ぼした。
倒幕後、帝に忠誠を尽くすと語り京の公家たちを虜にする。
一方で、眼の中に複数の瞳が存在するなど、人間離れした表現演出がなされている。
武士や貴族をすべて味方につけ、盤石の体制を築き上げている。
頼重・護良親王の両巨頭を以てしても尊氏の暗殺は不可能である。
京では時行たちに暗殺されかけるも躱し、楠木正成の介入によりうやむやとなる。
尊氏は時行の顔すら覚えておらず、無自覚に時行の尊厳を踏みにじり、さらに鎌倉幕府を滅ぼした理由を問い詰められると笑顔で自分でもわからないと回答した。
信濃の乱の首謀者「北条時行」の人相書きを見てようやく例の子供を敵と認識するに至り、弟からの援軍要請に応じて鎌倉に向かい、弟には護良親王の弑逆を命じる。
舞い戻った鎌倉では、神力によって諏訪軍を壊滅させ、頼重を戦死に追い込む。
頼重に敬意を表して「この反乱は諏訪頼重の乱と呼ばれるようになるだろう」と予言したが、時行の活躍によって「中先代の乱」となり、予言は外れることとなった。
時行の名を聞くとこれまでにない動揺を見せるようになる。
・高師直(こうの もろなお)
足利家の執事。
尊氏が幼少の頃より仕えており、「完璧執事」と評されるほどに尊氏からの信頼が篤い。
戦闘や内政はおろか、尊氏の身の回りの世話までこなしており、料理も得意で特にうどんを作るのが上手い。
徹底的に冷酷かつ合理的な性格で、無能と断じた人材には容赦がない。
倒幕後から足利の繁栄を目論む野心を秘め、次第に増長して関東直義派をも軽んじるようになる。
・小笠原貞宗(おがさわら さだむね)
後醍醐帝より信濃守護に任命された武士。
眼窩から眼球が飛び出た、凄みのある顔立ちをしている。
尊氏に乗じ支配領域の拡大を狙っている野心家で、驚異の観察力と視力を併せ持つ切れ者。
視力を活かした弓の腕前は天下随一で、帝からも絶賛を受けた熟練の武芸者。
尊氏から信濃の北条残党狩りを任されており、姑息かつ強引な手段で時行を捜し出そうとするため、諏訪家からは反感を持たれている。
一方で礼法に精通しており、「奪う命にも敬意を払え」という理念を抱く。
1333年、長寿丸(時行)と犬追物で勝負して以来、幾度にも渡り戦うこととなる。
頼重は時行に貞宗の弓術を観察するよう助言しており、時行は正体を隠しつつ逃げながら技を盗むことを試みる。
時行からは、敵ながら頼重と並ぶ「もう一人の師」として尊敬されている。
中先代の乱にて、「北条時行」の名乗りを聞き、単騎で仕留めにかかるも失敗に終わる。
1338年の青野原の戦いでは再び相まみえた時行に武将としての成長を認め、自身の奥義「射将共射馬」を放って技を盗ませた。
・楠木正成(くすのき まさしげ)
後醍醐天皇の重臣。
小勢ながら巧みな軍略で鎌倉幕府の大軍を翻弄し、後醍醐天皇の天下取りの原動力となった「軍神」と評される武将。
その本質は時行と同じ無類の逃げ上手であり、「逃げる事は生きる事」という信念を持つ。
平時は過剰なまでに腰が低く、常に変顔をしながらヘコヘコと頭を下げ続けている挙動不審な人物。
しかし、その実は様々な角度から相手を見ることによって相手の情報を立体的に把握し、いつでも逃げられるようにするための予備動作である。
1335年に素性を隠しながら京に潜入した時行と偶然に出会い、逃げ上手という共通点に惹かれた彼から教えを乞われる。
時行の正体を怪しみつつもあえて詮索はせず、自邸に招いて「弱者が強者に勝つ秘訣」を伝授した。
時行らの尊氏暗殺に居合せ、失敗して撤退する彼らを助けた。
このため高師直らからは襲撃の主犯と疑われ危険視されることとなる。
1336年には自身の献策を後醍醐天皇に却下され尊氏討伐の為出陣。湊川の戦いでは様々な策を弄して尊氏と一対一の状況を作り、ひた隠しにしていた武勇を発揮して圧倒するも、最後は尊氏の渾身の一刀を受け致命傷を負い戦死。
死の間際で尊氏の人となりを見抜いた上で、自身の死を心から嘆き惜しむ姿を見せる尊氏と打ち解けながら穏やかな最期を遂げた。
3,おすすめポイント
良いチームが出来上がっているところあたりが、見所ですかね。
北条家の正当後継者としての家柄の北条時行を中心に、武力の弧次郎、亜也子、シイナ、知力の雫(雫は神力という特殊な武器を持っているが、雫の良いところはその知力だと思う)、諜報活動を行える風間玄蕃、夏といったメンバーです。
あと出てくる女の子も可愛いです。
絵が上手だからかな。
面白いのでコミック買って読んでみて下さい。
お勧めです。
4,週刊少年ジャンプ
僕は現在46歳ですが、未だに週刊少年ジャンプを毎週月曜日に買って読んでいます。
小学生の頃から欠かさずに読んでいますから長い付き合いです。
ちなみに世界一の漫画は、ジャンプ作品のドラゴンボールだと思っています。
週刊少年ジャンプは、日本の漫画を代表するような作品を次々と出しています。
「北斗の拳」や、「キャプテン翼」、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、「スラムダンク」、「デスノート」、「ドラゴンボール」、「ヒカルの碁」、「ONE PIECE」、「HUNTER×HUNTER」、「鬼滅の刃」などです。
漫画が好きってのもあるんですが、これ読んでると、最近の若者の事がわかっていいかなと。
今僕が1番気に入っているのが「逃げ上手の若君」です。
作者はジャンプ作品2作品目の松井優征さんです。
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